こんにちは。シャイニングです。
お金の教育って受けないですよね。
お金に関する知識がないと、大学生の頃に気が付いたのですが、
体系的にお金の学習をするわけでもなく、日々の授業とサークル活動、バイトに忙しい日々を送り、気が付けば社会人となりました。
資格手当が5千円もらえるということで、社会人1年目の夏ごろにファイナンシャルプランナー試験の存在を知り、当時は手当てのために受験しましたが、
この資格は学習するに値するものだったと後になって感じましたので、こちらのページでご紹介します。
FP試験の構成
ファイナンシャルプランナーの試験は以下の6分野から構成されています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
それぞれについて、どのようなものかを簡単に説明します。
ライフプランニングと資金計画
人生を送る中で、あらかじめ起こるであろうイベントを予測して(結婚・出産・車の購入等)、適切な資金管理を行うことがライフプランニングと言えます。
ライフプランニングでは、簡単な計算が求められますが、百分率が理解できていれば、理解できるレベルでした。
この章のメインになるのが、上記ライフプランニングともう一つ、
社会保険・年金です。
例えば、20歳以上の国民は、国民健康保険や国民年金、会社員の方は健康保険や厚生年金、雇用保険料などを支払っていますね。
社会保険や公的年金、企業年金といった制度の体系的な知識を学習することができ、自分が受ける給与に対して、どれ程の割合で天引きがされるのか、自ら計算する能力が身につきます。
リスク管理
こちらは主に「保険」を扱う分野です。
保険の種類、保険商品に関する規則、保険契約者と保険金契約者の違いによって課税される税金の違い等を学習します。
そもそも保険というのは、不測の事態に備えて皆でお金を出し合い、不幸があった人にお金が届くようにする仕組みであり、画期的なサービスであると言えます。
ただ、保険についての基本的な知識がないまま、営業マンが勧める商品を契約してしまうのは少し不安が残ります。
保険の商品の分析までは行いませんでしたが、基本的な知識を持って、保険への加入を検討すると、判断の際に役立ちます。
金融資産運用
この分野は、預貯金、投資信託、債券、株式、外貨建商品、保険商品、デリバティブと呼ばれる金融派生商品などの基礎的な知識や税金区分、そして金融資産運用に係る法規制などを学習していきます。
預貯金は多くの方が経験を持っているはずですが、株式投資などのいわゆる「投資」に関しては経験が無い方には少々難しく思えるかもしれません。なんでも経験のないことは難しく思えます。
ただ、私が目指すように、今後不労所得を得ようとする場合においても、金融商品の基礎知識は必須です。
金融商品の基礎知識がないまま、自分の許容するリスクとリターンが見合わない商品を購入し、高い手数料を支払って損をしているような状態に陥る危険性があります。
先ほども申し上げたように、この分野は丸暗記して知識を詰め込もうとすると少々つまらないのですが、実際に株式投資等を行うと実際に必要にな知識ですので、やりながら覚えることができます。
実際にお金を使うことが怖い、という方は、アプリでデモトレードをすることができますので、いろいろと調べてみてください。
タックスプランニング
タックス(TAX)=税金ということで、この分野では、主に税金に関して学習していきます。
税金といえば、所得税、住民税というイメージでしょうか。
例えば、単に所得税といっても、以下のような種類があります。
- 事業(ウーバーイーツなどもこれにあたるようです)
- 不動産(家賃収入など)
- 利子(預貯金の収入など)
- 配当(株の配当金など)
- 給与
- 雑 (分類されない所得)
- 譲渡(居住用不動産を売却した際などに利益が出ている場合発生)
- 一時(一時的な所得に対して課税)
これらの中で、給与の所得分と合算して計算する所得もあれば、個別に計算して納めるものもあります。
自分の稼ぎに対して、どのような税金が課せられるのか、税額の計算の中で所得から控除されるものは何かを知ることができ、確定申告の際は自信をもっておこなうことできるでしょう。
不動産
不動産がファイナンシャルプランナーの試験とどのような関係があるのかと疑問に思われるかもしれません。
先ほどタックスプランニングの場面で、所得を合算できるものがあると述べましたが、例えば、給与所得と不動産所得は合算できます。
給与所得で年間数千万円を得ている人は、所得税で額面の4割~5割程度天引きされますが、投資用不動産を保有していると、設備の減価償却で税金が数十万返ってくる、なんてこともできてしまいます。
また、不動産は金額的に大きな資産なので、売買や相続の際にも大きな税金が発生します。
「夢のマイホーム」という言葉があるように、一生に一度の買い物となる可能性もありますが、不動産購入時、売却時、相続時等にトラブルに巻き込まれないよう、最低限の知識が必要と言えます。
不動産の資格を目指している方は、宅地建物取引士の試験内容と被る部分がありますので、有利に試験勉強を行うことができますね。
相続・事業承継
この分野では、相続や事業を承継する際の税金に関して学習します。
相続分野では、法定相続分の割合や、相続税の計算、不動産や有価証券等の評価について学習します。
私自身、最後まであまりなじみを持てない分野でしたが、相続の際の法律や、税金等を理解しておくことで、身内に不測の事態が起こった時にパニックにならずに事を進めることができるかなという印象でした。
学科試験と実技試験
以上のように、ファイナンシャルプランナーの試験は6つの分野から構成されており、
学科試験と実技試験の2つの合格基準を満たせば合格です。
「実技試験⁉」とびっくりされるかもしれませんが、
実態は、学科・実技試験共にペーパー試験です。
学科試験では、直接的な問題が多く、知識を覚えていれば解ける問題が多くあります。
一方で、実技試験は、学科試験で学習した知識を使って税額の計算を行うなど、応用的な内容になっています。
ただ、難易度的にはどちらも変わらず、学科試験では、少し細かめの知識が要求され、実技試験ではむしろ最低限の知識しか必要ないものの(一部除く)、その知識を適切に使って処理できるかが求められています。
ひとつずつ知識を丸暗記するだけではなく、使い方を理解していれば、どちらも特段問題なくクリアできる試験です。
試験対策と学習時間(+結果)
私は、3級と2級を取得していますので、その2つについて記載します。
まず、3級の学科試験は、〇×問題と3肢択一問題で構成され、実技試験は傾向がほぼ決まっています。
特に学科試験は、〇×30問、3択30問のうち36問取れば合格と、正直難しくはありません(確率でいえば、〇×は2分の1なので15問、三択は3分の1なので10問、合計25問は正解できます笑)。
結論、3級は15個ぐらい解ける問題があれば、あとは確率的に直感で選んでも合格する可能性が高いです。
当時の私は、テキストと試験問題に目を通して試験に臨み合格しました。
ただ、私はこれまで受験勉強に学生生活の大半を捧げた人間ですので、体系的な知識を身に着けるためにも数週間は勉強されることをオススメします。
次に2級です。2級となると、さすがに勉強せずに合格するのは難しいので、2級を取得すると、ある程度体系的な知識が身についているといえます。
学科試験は60問すべて4択問題になり、実技試験はより高度な知識を使って問題を解きます。
私は当時月100時間以上残業していたので、思うように勉強時間が取れず(気力も体力も限界でした…)、20時間ほどで試験に臨みました。
結果はこのようになりました。
学科(各分野10点)
ライフプランニングと資金計画 7点
リスク管理 7点
金融資産運用 8点
タックスプランニング 7点
不動産 8点
相続・事業承継 8点
学科合計45点/60点 (合格36点以上)
実技 78/100点(合格60点以上)
実技は、配点非公表ですが、大手資格学校の予想配点を元に算出しました。
元々、宅建士の資格を持っていたことや、投資関連には興味があったこともあって、比較的短い時間でも対応できたかと思います。
2か月ほどの勉強時間があれば、より良いでしょう。
使用したテキスト
独学でも勉強できるのかもしれませんが、やはりテキストはあった方がよいでしょう。
※最短合格を目指すには必須です。
3級は、こちらをしっかりと読んでおけばよいでしょう。
2020-2021年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級 [ 滝澤 ななみ ] 価格:1,760円 |
2級の範囲は3級とおおかた同じですが、扱う分量が少し増えます。
◆◆みんなが欲しかった!FPの教科書2級・AFP ’20-’21年版 / 滝澤ななみ/著 / TAC株式会社出版事業部 価格:2,090円 |
教科書と公式ページの過去問題を解いて対策すると合格率が上がるでしょう。
まとめ
生活に密接にかかわる「お金」。
私たちはそのお金について、教育を受けることなく成長し、大人になります。
ファイナンシャルプランナーの学習を通して、長い人生の中でお金と上手く付き合い、豊かな生活を送るために役立つ知識を身に着けることができるでしょう。
皆様のスキルアップを応援します!
宅建に80時間の勉強時間で合格した体験談も書いています!よろしければ遊びにいらしてください。
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