激務で精神崩壊。社会人1年目で残業月200時間の経験から得たもの

こんにちは。シャイニングです。

今回は、新卒で不動産業界へ入った1年目、月200時間以上の残業に苦しめられた日々について振り返ってみます。

私の友人に国家公務員がいまして、〇〇省で働いているんですが、「残業は80時間ぐらいかなぁ」と言っていました。

それでも少ないぐらいで、中には200時間を超えている人もいるそうです。

自分は残業月200時間で体力の限界でした。

今回は、それだけ残業をしなければいけなかった、あの時のことを振り返ってみます。

  

「少数精鋭」=「少数根性」

入社後、数日のマナー研修を終えた私は、(たしか4日目で)財務部に配属されました。徐々に仕事を引き継がれ、6月ごろには、予定されたほぼすべての業務を習得しました(これだけ聞くと悪くない会社に思えます。)

  

その部署には、部長1人、課長1人、私を含めスタッフが4人という構成でした。「少数精鋭」という言葉を会社は使っていましたが、圧倒的に少ない人数で回しているだけの「少数根性?」みたいな感じでした。 

 

仕事量が倍増

 

事件が起こります。

スタッフの一人(派遣社員さん)が「精度が悪い」という理由で契約更新なし(実質的なクビ)になり、業務を教えてくれたスタッフの先輩に部署異動説が浮上。

つまり、「派遣さんと先輩の分の仕事は、シャイニング、お前が全部やってくれ。少しの間辛抱してくれ。」ということになり、7月ごろから3人分の仕事を担うことになります。思い出してください。「少数精鋭」を謳い、バックオフィスは人数を極限まで削減されているので、3人分の仕事は、おそらく5人分以上に相当します

 

まさし
もう一人のスタッフと課長部長さんは…?

 

部長と4人目のスタッフさんは、同じ財務部だけど資金融資の担当だったんだ。不動産取引担当の僕と課長とは、実質別の仕事内容だったね。課長は僕の仕事をチェックする人だから、はじめの成果物は僕が作らないといけないってわけ。

 

まさし
なるほど。逃げるに逃げられませんね。。。

 

さらに事件が…

 

まさし
え、まだ事件が起こるんですか?(笑)

 

そうなんだよ。不動産業界には、宅建っていう資格があってね。この会社は正社員全員取得しないといけないんだ。受からないと人間扱いされないんだよね(笑)

その宅建を取っていないスタッフさんをサポートしようということになるわけです。

 

まさし
わかりました!シャイニングさんの仕事が増えたんだ!

 

ピンポンピンポン!(笑) 彼の残業分を僕がやることになりました(笑)

 

実質6人分の仕事なので、給料は20×6=120万円に…なるわけありません(笑)

 

社会人1年目で精神崩壊

当時のスケジュールを見てみましょう。

 

早いときは、朝6時から仕事を始めていましたが…0時になっても終わらない。

さすがに体力的・精神的に限界を迎え、帰宅。

少し何か食べようと、冷凍おにぎりを電子レンジでチン………している間に床で寝落ち。

電気付けっぱなしで朝起きるので、疲れが取れないまま出社。なんて日々でした。

 

せめてそのまま残業代がもらえれば良いのですが、正直に申告すると、「仕事が遅い」と人事評価が下がります。そして、暗黙のルールで残業は記録上30時間を超えてはいけないというルールがありました。

(暗黙のルールの関連記事は、この記事の最後に載せておきます。)

 

当時は、仕事を終え帰宅後、こんな激務をするために会社に入ったのかと悩み、2日に1回は泣いていました。精神崩壊寸前、いや、崩壊していたかもでした。ダラダラ仕事をしていて、いつまでも提出期限を守らない営業部の人間にイライラしたり、ゴルフボールを天井に向かって投げてはキャッチして遊んでいる役員にもキレそうになりました。

 

こんなに働いている僕が20万で、役員は年俸5千万円以上かよと。馬鹿馬鹿しかったですね。

 

悲しくない涙もある

 

驚いたことがあります。人間ストレスがピークになると、涙が出てくるようです。夜23時ごろ、ほぼ誰もいなくなったオフィスで孤独に仕事をしていると、自然と涙が出てくるのです。ボロボロと。

 

全く悲しくありません。ただ、涙が出てくるだけです。

 

まさし
草野仁さんもびっくりですね!

 

え…?あ、「世界ふしぎ発見!」だね!(笑)

 

そんないろいろと大切なものを失ってしまった気がする1年目でしたが、その部署メンバーの人柄がいいことは救いで、正社員1年目はなんとか続けることができました。

 

ただ、ほぼ気力で続けていたようなもので、精神面では正直疲れ果てていました。精神科医にはいきませんでしたが、鬱状態というのでしょうか。

何をするにも面白くない、楽しくない、虚無感があり、休みの日はベッドから動けない。

結局その会社を辞めることになるのは、そう遠くない将来のことでした。

 

疲れ果てた先に得たもの

さて、そんな1年目を根性で耐えきった私は、何を得たでしょうか。

 

答えは…わかりません。

 

正直何もないかもしれません。毎日宿題を全くやらずに迎えた夏休み最終日って感じの忙しさで、常に走っていました。いかに業務が体系的になっていないかを痛感することができたぐらいでしょうか(笑)

 

この経験から、私は以下の3点を考えます。

 

仕事に自発性がなければ、得るものは少ない

進んで仕事を見つけて、改善していくようなことができればよいですが、「やらされているだけ」の仕事では、結局得るものはありません。

自発性を持つには、ある程度の時間的余裕が必要ですね。

 

根性論は古い

また、根性論は、もう時代遅れでしょう。自発性のあるお仕事なら、根性を出す意味は多少あるかもしれませんが…。

 

逃げるのも選択肢の一つ

最後に、逃げるのも選択肢の一つとして頭の片隅においておくべきです。

半年で会社に見切りをつけた東大卒の新人がいました。

 

退職代行という選択肢

かつての私と同じように、残業残業で疲れ果てている人は、思い切って辞めるという選択肢も一つかもしれません。

退職代行というサービスがあるようです。

退職者の代わりに、退職の交渉をしてくれるのだとか。

パワハラ系の上司で、退職を直接言いにくい場合もあるでしょうから、そんな人には心強いサービスかもしれません。

世の中には便利なサービスがあるものですね。

もちろん、現在の会社を続けるか、退職代行を使用するか、自分で辞めるか、それを決めるのは自分自身ですが、色々な選択肢があっていいように思います。

 

(会社の暗黙のルール記事はこちらから)

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