こんにちは。実は(?)教員免許を所持しているシャイニングです。
本日は、このブログの新たな取り組みとして、ブログで授業を行います。
といっても、黒板に板書したっぽい画像を作ってみただけなんですけどね(笑)
まさし君ありがとう!はじめから寝る気満々じゃない?(笑)
マズローの欲求五段階説から現代に適応できるための前提条件を考える
まずは、マズローとは誰か、そして欲求五段階説とは何かという説明から入ります。
アブラハムマズローは、今から約100年ちょっと前に生まれたアメリカの心理学者です。
動物はおなか一杯になったら満足して寝ますが(という私の勝手なイメージです)、「人間は自己実現に向けて成長を続ける」という仮説の元で5段階の基本的な欲求を満たすことで心の健康を満たすことができると主張しました。
つまり、5段階の最も高次に位置する「自己実現欲求」を満たすことで、人間としての自然体でいることができると言ったわけですね。
いやいやいや、寝るの早いやろ!(笑)もうちょっと頑張って!
五段階欲求説
その五段階の欲求というのがこんな感じです。
- 食欲・性欲・睡眠欲などの、誰しもが有する「生理的欲求」
- 命の危険から離れた場所で住みたい、安全な暮らしがしたいといった、「安全欲求」
- 何かの組織、団体等に所属することによって精神的安定を得ようとする「社会的欲求」
- 所属だけでは飽き足らず、人から認められたい、尊敬されたい、いい地位につきたい、そんな「尊厳欲求」
- 4つの欲求をすべて満たしたうえで、自分が満足するために必要なことを求める「自己実現欲求」
人生のゴールは、自己実現欲求をクリアすることだとマズローは言います。
5つの欲求について触れましたので、もう少し詳しく見ていきましょう。
生活環境を整えることが重要
スライドにもあるように、五段階のうち最も基本的な下2つの段は、生活環境を整えることによって満たされます。
治安のよい日本に住んでいれば、ほとんどの方がこの2つの欲求は満たしている場合が多いでしょう。しかし、海外に目を向けると、明日どころか今日食べるものをどうしようかと悩み、今日無事に生きていられるかおびえながら暮らしている方もいらっしゃるはずです。
また、安全なはずの日本においても、家庭内暴力であったり、貧困家庭で生活する人にとっては、家はあっても決して安全とは言えません。
別の観点から見れば、生活環境を整えなければ、満足した人生とはならないとも言えます。
他者への関心が欲求を満たす
生活環境を満たすと、次に出る欲は、上の3つです。
「社会的欲求」、「尊厳欲求」、「自己実現欲求」には人とのかかわりが必要だとマズローは言います。
他者とのかかわりを通して、自分が周囲や社会に求めることを見出すことができるというわけです。
「人は誰も一人では生きていけない」。
誰もが聞いたことがあるフレーズでしょう。直接的でなくとも、間接的に誰かのお世話になっていますよね。
自己実現のために、自分に必要なこと
さて、ここからが本題です。
社会的欲求や尊厳欲求を満たした後、人は自己実現に向けて、動き出します。
自己実現に関しては、何をすればよいか人によって違い、その人自身にしか答えがわかりません。それが難しいところなのです。
ある人は、ボランティアに目覚め、ある人は趣味に没頭するかもしれません。ある人は大好きな酒を朝から飲み、ある人は修行の道を歩むかもしれません。
社会的欲求、尊厳欲求を満たした後に自己実現欲求について考え、その欲求を満たすというのがマズローの考えです。
これまでは仕事をバリバリ頑張ってきたけれども、老後はボランティア活動などして、満足のいく社会貢献をしようといった生き方でしょうか。
自己実現は人によって様々ですが、「人の役に立つ」ことや、「名誉を得る」ことなどが多いような気がします。
人とのかかわりを通して、他者存在のありがたみを知り、周囲への恩返しをすることが自分の心の豊かさに繋がるということのようです。
まさし君頑張ったね!うん、自己実現は範囲が狭いようで、一番拡張性のある欲求なのかもしれないね。
ここで終わってもいいんだけど、もう少し僕と一緒に考えてみようか(^^)/
現代を生きる私たちに当てはめる
ここまでが授業内容ですが、その内容の学習だけでとどめてはいけません。
考えるまでもなく、マズローが生まれたのは、今から約110年前です。80年近く前に提唱された考えがそのまま現代に当てはまるでしょうか。
ある程度は当てはまるといえるかもしれません。ただ、時代に合わせた可変的な思考を以て、彼の論を昇華させなければならないのではないでしょうか。
ということで、考えてみましょう。
先ほど、上位3つの欲求は、人との関わりが重要と説明しましたね。
では、あてもなく、とりあえず積極的に人と関われば良いのでしょうか。
むやみに人と関わっても、自己実現に必要のない人脈となる可能性が高いだけです。新たな人脈作りは慎重にやらねばなりません。
そう、順番が逆です。
自己実現に向けて行動する中で、仲間はおのずと集まってくる。
これは私の持論ですが、自分が進む過程で新たな人と出会い、その人たちを支え、支えられるうちに人脈が構築されていくのです。
つまり、初期段階として、自己実現に向けて自分に必要なことは何か、漠然としていても、イメージを持つ必要があります。
現代は、環境の変化が著しく速いスピードで進んでいきます。
情報が錯綜し、常にアプリ通知音や誰かからの連絡音などが鳴り、私たちの集中力はなかなか持続しません。
マズローの生きる時代、社会の価値観は、多面的というよりは統一的で、下から1つ1つの欲求をクリアする中で、次の欲求をクリアするためにどうすればよいかを考えていても時間がありました。
私たちは、多様性の時代に生きています。そして、便利になればなるほど、進化のスピードが速くなり、皮肉にも、私たちの時間は短くなっていくのです。
つまり、自己実現を見据えて、そのために必要と思われる努力を行うこと。そうすれば、人脈ができ、社会的欲求や尊厳欲求といった、中間層の欲求も満たされている可能性が高いというわけです。
ゴールを見据えて、逆算して今するべき努力を行うことが必要ということですね。
まとめ
マズローの五段階欲求説は、板書の通りです。
①5段階の欲求を満たし、心身の健康を目指すこと
②人に関心を持つこと
③自己実現に向けて、自分に必要なことを探すこと
五段階欲求説を学問として、字面だけを追うのではなく、自分にどう当てはめるのか考えるところから、本当の学問が始まるのかもしれませんね。
まさし君!最後の最後で…!(笑)
みなさんの自己実現を応援します!
それでは(^^)/